河童脱いどる
スリップラバーマスクの作り方。
1.ライフマスクの上に粘土で原型を作ります。原型が完成したら、クリアラッカースプレーでコーティングして乾かします。

2.原型を傷つけないように注意して水粘土で分割壁を作ります。普通は目立たないようサイドに入れますが、これは左側面から撮影されるので、顔の正面にラインを入れ、左右2分割にします。左右の型が ずれないように台形型のキーを数箇所作ります。右半面は石膏で汚さないためと水粘土が乾かないようにラップで覆います。分割壁が出来たら、離型剤のカリ石鹸水をスプレーして乾かします。(水粘土は乾かしません。)
ネガモールド(外型、雌型)を作る時はポジモールド(内型、雄型)と引っ掛かり(アンダーカット)がないよう注意します。アンダーカットがあると型がはずせません。

3.石膏を気泡が入らないよう塗り込みます。ファーストレイヤーは厚み5mm程、硬化熱を発する前にセカンドレイヤーをヘンプ(麻の繊維、補強材)に石膏を浸して貼って行きます。この時も気泡が入らないよう注意します。写真では型が立っていますが、初心者は型を寝せたほうが石膏がたれて来なくてやり易いでしょう。

4.左半面が象れ、石膏が硬化したら、水粘土の分割壁をきれいに取り除き(残った水粘土は水で溶かして洗い流します。)、型をこじ開けるためのスペースを水粘土で作り、カリ石鹸水をスプレーします。分割壁石膏面には離型剤としてワセリンを塗っておきます。

5.右半面も同様に石膏で象ります。

6.石膏が硬化したら(硬化熱がひいたら)、水粘土で作ったスペースにくさびを打ち込んで型を開けます。

7.型を開けたら、粘土を取り去り、きれいにして乾燥します。

8.フランジ部に薄くワセリンを塗り(型の中には絶対に塗らないこと)、型を合わせCクランプで閉めます。型を逆さに固定して、レイテックスを注ぎます。気泡が入らないように注意。

9.レイテックスをいっぱいに注いだら、注ぎ口のレイテックスが乾かないようにラップで覆い、約1時間放置します。(型に接した所に、レイテックスの膜が出来て行きます。時間を置くほど、厚みが出ます。)

10.1時間経ったら、余分なレイテックスを注ぎ出し、自然乾燥します。(急ぐ時はオーブン等で強制乾燥したりしますが、レイテックスが変形するおそれがあります。)

11.レイテックスが乾いたら、型を開け、パウダーを叩きます。パウダーをつけておかないと、レイテックス同士がくっ付いてしまうおそれがあります。

12.シーム(継ぎ目)はハサミでぎりぎりに切った後、耐水ペーパーにヘキサンを浸けて削り取ります。

13.ペイント前のマスクと足、手袋。マスクには視界と呼吸を確保するための穴を開けます。

14着色はラバーペイントをエアブラシで噴きます。ペイントする際は換気を良くし、防毒マスクを着用します。ペイントが終わったら、専用の艶出し剤を塗ります。

15.髪は植毛針を使って植え込んで行きます。

16.植毛が終わったら、髪が抜けないように裏からレイテックスを塗って止めます。マスクをかぶり易いように目立たない所に切れ目を入れます。普通、後頭部に入れますが、このマスクの場合、右サイドに入れます。

17.散髪してマスクの完成。

18.全身。


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